
東京:セガサミーはリゾート施設「シーガイア」を米国のフォートレス・インベストメント・グループに売却すると発表した。
東京に本社を置くセガサミーホールディングスは、宮崎県南西部にあるシーガイアを運営するフェニックスリゾート株式会社の全株式を売却すると発表した。
取引条件は明らかにされていない。
セガサミーの取締役会で承認され、2025年3月期に約85億円の特別利益を計上する。
ニューヨークを拠点とするフォートレスが選ばれた理由について、セガサミーは声明の中で、同社が2011年以降に176軒のホテルを買収していることから、その経験が評価されたと述べている。
セガサミーは今後もフェニックスと協力し、所有権売却完了後に新たに発行する株式を通じて議決権の20%を取得する。
また金曜日、セガサミーは3月期の決算を発表、利益は前年の459億円から330億円に減少した。売上高は20%増の4678億円。
セガサミーは、2月の発売後1週間で100万ダウンロードを記録した “ペルソナ3リロード “のようなビデオゲームや、古いがいまだに人気のある “アングリーバード “や “ライク・ア・ドラゴン “など、様々なエンターテイメント事業を展開している。
また、玩具やパチンコ、いわゆる「パチスロ」機も製造しており、アニメ作品の知的財産も所有している。
同社は、ゲームや映画を通じたソニックのライセンス収入に賭けており、この分野は過去5年間で10倍に成長している。
セガサミーのリゾート事業は最近黒字に転換したが、パンデミック(世界的大流行)の際には日本への旅行や国内旅行ができなくなり、苦戦を強いられた。
シーガイアの経営をフォートレスに譲渡することで、セガサミーはビデオゲームなどの中核的な強みにもっと集中するつもりだ。
フォートレスは日本の通信・テクノロジー企業であるソフトバンク・グループ株式会社が過半数の株式を所有しているが、アブダビの投資ファンドであるムバダラは2023年5月、フォートレス・インベストメントの株式の過半数をソフトバンクから買い取ると発表した。この取引は規制上の要件のため、まだ確定していない。
AP