リヤド：サウジ国立住宅公社(NHC：Saudi National Housing Co.)と中国機械工程総公司(China Machinery Engineering Corp.)が王国内に2万戸を建設する契約に調印したことから、住宅供給が改善される見通しだ。

北京で調印された最近の協定で、両社は王国内の郊外や住宅地にアパートを建設することでより効果的に住宅ニーズに対応し、個人や家族に直接利益をもたらすために手を組んだ、とサウジ通信（SPA）は報じた。

この契約は、王国のビジョン2030プログラムのひとつである「住宅プログラム」の目標達成に貢献するための幅広い取り組みの一環として、自治体・農村問題・住宅大臣で住宅プログラム委員会のマジド・アル・ホガイル大臣が中国を公式訪問した際に調印された。

このイニシアチブは、世界をリードする企業と提携し、不動産分野への国際的な投資を誘致することを目的としている。

調印式では、モハメッド・アル・ブティCEOがNHCの代表を務めた。

SPAの報道によると、NHCは、この合意は世界の大手建設会社との質的なプロジェクトを補完するものであると強調した。

また、この構想はNHC傘下の郊外や都市コミュニティ内のさまざまな地域で実施され、医療、教育、商業、公共サービスなど、統合された施設やサービスによって区別されると付け加えた。

中東最大の不動産会社のひとつであるNHCは、2025年末までに9つの郊外住宅地を建設し、30万戸を供給することで、王国内の住宅コミュニティを開発し、居住空間を改善することを目指している。

同社は、サウジアラビアのさまざまな地域で、最高水準の総合都市プロジェクトを手頃な価格で実施するとともに、住宅プロジェクトの持続可能性を高める計画だ。

これは、サウジアラビア王国が「ビジョン2030」に沿った住宅計画の目標を達成するため、市民へのサービスを向上させ、各部門のあらゆる努力を統合することを目指していることに由来する。これは、サウジアラビアの家庭の持ち家率を70％に引き上げる努力の一環である。

先週、NHCは中国のCITICコンストラクション・グループと建築資材の工業都市と物流ゾーンを設立する契約に調印した。この事業は、サウジ企業の住宅プロジェクトのサプライチェーンを確保することを目的とした12の工場で構成される。

NHCは声明の中で、中国の建設グループとの合意は、同社の住宅イニシアティブのサプライチェーンを確保し、タイムリーな完成と高品質を確保するための努力の一環であると述べた。

サウジアラビアの会社によると、この契約は、建築資材に特化した12の工場の建設、中国の専門知識の活用、現地工場によるビジネス水準の向上を伴うという。

また、この契約は、同社の様々な部門や子会社、その他のプロジェクトに一流のサービス・プロバイダーを引き込むことも目的としていると付け加えた。