
米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は24日、コアブリッジ・フィナンシャルの株式20%を日本の日本生命に38億ドルで売却すると発表した。
この取引は、AIGが2022年にアクティビスト投資家からの長年にわたる圧力を受けて別会社として上場させた、生命保険・リタイヤメント事業の持ち株を売却する取り組みの一環である。
規制当局への提出書類によると、AIGは今回の取引前、コアブリッジの株式を53%近く保有していた。AIGのピーター・ザフィーノ最高経営責任者(CEO)は、同社が保有するコアブリッジの残りの株式を売却することを約束したが、同社は取引完了後2年間は9.9%の株式を維持することで合意した。
この売却は、日本生命が米国市場で存在感を高めるのに役立つと見られる。日本生命は1500万人の顧客を抱える日本最大級の生命保険会社であり、オーストラリア、インド、ミャンマー、中国、タイ、インドネシアでも事業を展開している。
J.P.モルガン証券は、2025年第1四半期までに完了する見込みの買収についてAIGに助言を行った。
ロイター