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武器密輸の疑いで勾留のヨルダン議員に大使が面会

大使はイマド・オドワン氏(写真)の勾留の状況やイスラエル当局の扱いについて話し合った。(スクリーンショット/提供元:アルマムラカTV)
大使はイマド・オドワン氏(写真)の勾留の状況やイスラエル当局の扱いについて話し合った。(スクリーンショット/提供元:アルマムラカTV)
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26 Apr 2023 11:04:34 GMT9
26 Apr 2023 11:04:34 GMT9
  • 議員は西岸地区に武器や金を密輸しようとしたとして今週拘束された

レイド・オマリ

アンマン: 在イスラエルのヨルダン大使が自国のイマド・オドワン議員と面会した。議員は占領下にあるヨルダン川西岸地区に武器や金を密輸しようとしたとして、イスラエルで勾留されている。

ヨルダン外務省は、ガッサン・アル・マジャリ大使が25日、「解決のための政府の一層の努力」の一環として議員に会ったとの声明を出している。

同省のシナン・アル・マジャリ報道官は、声明の中で「大使はオドワン氏の勾留の状況やイスラエル当局の扱いについて話し合った」としている。

勾留の手順が議員の法的・人道的な権利を侵害したり、国際協定・手続きに違反していないかを確認するための面会でもあった。

アル・マジャリ氏は「議員は健康状態に問題なく、身体的・精神的な虐待も受けていないと語っている」と述べた。

オドワン氏は今週、占領下にある西岸地区に武器や金を密輸しようとしたとして拘束された。

イスラエル側は、国境警備隊がキング・フセイン橋(アレンビー橋)の検問所において密輸行為を阻止したと述べている。問題の品はオドワン氏の車の中から見つかったという。

ヨルダン政府は、政治家の拘束について通知があり、解放に向けて取り組んでいると述べている。

ヨルダンの議員の一部は、オドワン氏が「パレスチナの抵抗勢力」に武器を送ろうとしていたとし、「英雄」として称賛している。他の議員は、速やかな帰国を実現するよう政府に働きかけている。

法律の専門家によると、ヨルダン議会の一員としてオドワン氏は国内では訴追免除が適用されるが、他国ではその国の法律が適用されるという。

だが、有名弁護士でヨルダン弁護士協会のトップも務めたこともある、ベテラン議員のサレハ・アーマウト氏は、オドワン氏は訴追を免除されるべきだと主張する。拘束された場所が国際法的に占領地とされる西岸地区だから、というのがその理由だ。

イスラエルは、今回の事件について箝口令を敷いている。

イスラエルのエリ・コーヘン外相は国内メディアでこう述べている「今回の事件がヨルダン全体とつながっているとは思わないが、無責任な犯罪行為とはつながりがある」

「ヨルダン政府全体や議会全体の罪を問うことはしたくない」

サルト市出身のオドワン議員(34歳)は弁護士で、国際法の修士号を取得しており、ヨルダン議会ではパレスチナ委員会に所属している。

議会の若手として、政府にしばしば批判的な姿勢で臨んでいる。

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