
サウジアラビアのACWAパワー社は、5月21日に開催されたサウジアラビア・日本ビジョン2030ビジネスフォーラムの傍ら、複数の日本企業とMoUを締結した。
ACWAパワーは、三井住友銀行、みずほ銀行、SBIホールディングス、東レ・メンブレン・ミドルイーストと、持続可能なエネルギーと水ソリューションに関する協業を促進するための協定に調印した。
ACWAパワーによると、MoUの目的は、持続可能なエネルギー転換を促進し、外国投資を誘致することである。
このMoUは、海水淡水化の促進、二酸化炭素排出量の削減、経済発展の面で王国にとって重要である。
サウジアラビア・日本ビジョン2030ビジネスフォーラムが先週東京で開催され、300名を超える業界関係者やリーダーが、貿易、投資、文化交流を促進する方法について議論した。
サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣、アブドルアジーズ・ビン・サルマン・アル・サウードエネルギー大臣、日本の齋藤健経済産業大臣がフォーラムに出席し、それぞれ両国の関係を記念するスピーチを行った。
齋藤大臣は、日本政府はサウジアラビアとのビジネス拡大のために最大限の支援を行うと述べ、アブドルアジーズ王子は、王国は「協力関係を最前線に押し上げ、すべてのフォーラムにおいて、エネルギー要件に関わる国家移行プロセスにおける同じ願望を提唱する」と述べた。
アル・ファーレフ大臣は閉会の辞の中で、「王国の非石油収入は倍増し、3兆ドルを超える累積投資を求めており、日本にも大きなチャンスがある」と述べた。
また、サウジアラビアはリヤドで2030年国際博覧会を開催する予定であり、「バブルのようなプロジェクトがある」と付け加えた。
また、サウジアラビアではNEOM冬季オリンピックと2034年ワールドカップが開催される予定であり、日本企業にも投資のチャンスがあると説明した。
フォーラムでは、「サウジあら日と日本の製造業協力の強化」、「持続可能性と循環型経済の新時代における協力」、「国境を越えたエンターテインメントとゲーム産業の再発明」、「ヘルスケアにおける協力分野の拡大」などのセッションが行われた。
さらに、同フォーラムでは「デジタル・エンターテインメント・ラウンドテーブル」が開催され、サウジアラビア市場向けの日本製ゲームのローカライズ、Eスポーツ大会主催者との協力、デジタル・エンターテインメント分野への投資など、サウジアラビアの地場ゲーム産業構築への取り組みが議論された。