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内田日銀副総裁:デフレとゼロ金利制約との闘い「終焉が視野」

「今回こそはこれまでと違う」と強調し、現在の物価上昇が、デフレからの不可逆的な変化であることに期待感を示した。(AFP)
「今回こそはこれまでと違う」と強調し、現在の物価上昇が、デフレからの不可逆的な変化であることに期待感を示した。(AFP)
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28 May 2024 03:05:57 GMT9
28 May 2024 03:05:57 GMT9

日銀の内田真一副総裁は27日、東京・日本橋の本店で開かれた国際コンファランスで講演し、3月にマイナス金利政策の解除など大規模な金融緩和に終止符を打ったことについて「短期金利を操作する伝統的な政策の枠組みに戻ったことは、ゼロ金利制約を克服したことを意味する」と指摘した。その上で「インフレ予想を2%にアンカーしていくという大きな課題は残っているが、デフレとゼロ金利制約との闘いの終焉は視野に入った」と語った。

日本でデフレ経済が長引いた背景について、内田副総裁は「1990年代から2000年代にかけてインフレ率は慢性的な需要不足により低下したが、当時の金融政策はゼロ金利制約の下で、需要を十分に刺激できなかった」と説明。また、「現在の物価と賃金は将来も変わらないというノルム(社会通念)を生み出した」ことも日本経済特有の現象だったとの見解を示した。

内田副総裁は、足元で人手不足が深刻化するなど労働市場は構造的に変化しているほか、デフレ的なノルムも「解消に向かっている」と分析。「今回こそはこれまでと違う」と強調し、現在の物価上昇が、デフレからの不可逆的な変化であることに期待感を示した。

時事通信

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