
東京:ソフトバンク・グループCEOの孫正義氏は金曜日、ソフトバンク・グループの使命は、人間の能力を10,000倍上回る人工超知能を実現し、人類の進歩に貢献することだと語った。
「ソフトバンクグループは、人工超知能を実現するという私の大きな夢のために、これまで多くのことを行ってきました」と、孫社長はグループの年次総会で株主たちに語った。
孫氏はしばしば、新技術の変革力を称賛し、インターネットとスマートフォンの普及に賭けて名声と富を築いてきた。
金曜日の株主総会で彼は、グループは現在、あらゆる種類の大量生産と物流、そして自律走行に使用される人工知能とロボット工学の組み合わせに全力を注いでいると述べた。
孫社長は、AIロボットの構想には「莫大な資本」とパートナーとの資金協力が必要であり、ソフトバンク単独では資金を調達できないだろうと述べた。
2021年以降、ビジョン・ファンドの投資ビークルが保有する技術系新興企業の多くが経営不振に陥ったことで、先見の明のある投資家としての孫氏の評判は地に落ちた。また、「モノのインターネット」技術の普及など、彼の他の予測のいくつかは実現していない。
しかし、昨年9月の上場以来、ソフトバンクの子会社でイギリスのチップ設計会社であるアームが成功を収めたことで、投資家たちはAIに関連する企業に投資するようになり、孫氏の評判は高まっている。
アームの株価が急騰するにつれ、ソフトバンクの資産価値と時価総額のディスカウントは拡大している。
6月初め、ある情報筋がロイターに語ったところによると、アクティビスト投資家のエリオット・マネジメントはソフトバンクに20億ドル以上の株式を保有し、株価を押し上げるために150億ドルの自社株買いを要求したという。
孫社長は、ソフトバンクはいつでも自社株を買い戻す用意はあるが、その計画はないと述べた。
また、ソフトバンクの株価がグループの真の価値よりさらに下落した場合には、非公開化する可能性も残しており、何度も検討したと述べた。
ロイター