東京:三井物産は、アブダビ国営石油会社(ADNOC)を含むパートナーと共に、アラブ首長国連邦(UAE)でアンモニア・プラントの建設に着手した。
この動きは、日本の商社がエネルギー転換の促進と気候変動への取り組みを支援するため、水素やアンモニアといった環境に優しい燃料の世界的なサプライチェーン構築への取り組みを強化していることを意味する。
三井物産はまた、国際協力銀行(JBIC)との間で、プロジェクトの開発資金を調達するための融資契約を締結したと声明で発表した。
三井物産のパートナーは、ADNOCが所有するTA’ZIZ社、Fertiglobe社、韓国のGS Energy社である。
アラブ首長国連邦のアル・ルワイスに位置するこのプラントは、2027年から年間100万トンのアンモニアの生産を開始することを目指しており、従来のアンモニアに比べて二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない。
三井物産によると、工場内には製造工程で排出されるCO2を回収・貯蔵する設備が追加される予定で、2030年までにクリーンなアンモニアの生産を開始する計画だ。
三井物産は、同プラントで生産されるクリーン・アンモニアを一定量引き取り、日本やその他のアジア市場に供給し、燃料、化学品、肥料原料などに利用する予定だという。
UAEでは、1970年代から三井物産とADNOCが共同で液化天然ガス(LNG)プラントを開発・運営している。
ロイター