
米マイクロソフト(MS)のシステム障害による影響は、日本国内でも広がった。格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)は19日、午後1時40分ごろから搭乗手続きなどを行うシステムに不具合が発生。国内線約20便が欠航になった。同社はMSのウィンドウズのソフトウエアを利用している。国際線に影響は出ていない。
大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は飲食店などのレジが作動しなくなり、一時的に店舗の営業を停止した。同日午後2時ごろからグッズショップなど園内のすべての店で会計に支障が生じ、復旧作業を進めている。アトラクションの運行には影響がないという。
JR西日本は午後2時22分ごろから、同社のホームページやアプリなどで、列車の走行位置など運行状況を確認できるシステムが作動しなくなった。列車の運行自体には影響がないという。
ジェットスター以外の航空各社でもシステムトラブルが相次ぎ、MSの障害との関連を調べている。成田国際空港会社によると、韓国チェジュ航空、香港エクスプレス、豪カンタス航空でもシステム障害が起きた。空港会社の自動手荷物預け機も稼働を停止した。
日本航空はウェブサイトで国際線のチケット予約や購入、変更などができなくなった。
時事通信