

リヤド:サウジの格安航空会社フライナスは、エアバス160機を購入する契約に合意し、同社の発注量は倍増して280機となった。
英国のファーンボロー国際航空ショーで契約された「画期的な合意」には、30機のワイドボディのA330neo30機と、ナローボディのA320系列130機の発注が含まれると、航空会社は声明で述べた。
これは、航空部門の変革を目指すサウジアラビアの「ビジョン2030」に沿ったものであり、「We connect the world to the kingdom 」のスローガンの下、フライナスの野心的な事業拡大を支援するものである。また、世界の格安航空会社トップ4の1社としての地位を確固たるものにするものだ。
この契約はまた、年間旅客数を3倍の3億3,000万人に増やし、250以上の国際都市への接続を拡大し、2030年までに航空貨物輸送能力を年間450万トンに増強することを含む、王国の航空事業の目標にも合致している。
王国民間航空総局のアブドルアジーズ・アル・ドゥアイレジ総裁は、「ビジョン2030の下での、サウジアラビアの航空業界の急速な発展と変革を反映した、この重要な合意について、フライナスに祝意を表します」と述べ、さらに「この契約は、王国と250以上の国際都市を結び、2030年までに旅客数を年間3億3,000万人まで拡大し、航空貨物輸送能力を年間450万トンまで高めるという、サウジアラビアの目標を達成する上で極めて重要なものです」と続けた。
フライナスのバンダー・アル・モハンナCEOは「160機のエアバス機を購入するという今回の合意は、フライナスを世界有数の格安航空会社として確立するという我々の決意を裏付けるものです」と述べ、また「ワイドボディのA330neoの発注はこれが初めてで、2027年に納入が開始されます」と続けた。
「エアバス機の発注量を2倍の280機とすることで、短距離、中距離、長距離に渡る国内線と国際線のネットワークの持続可能な成長を実現することができます」と同CEOは述べ、これにより、新たな長距離路線の市場を開拓し、より多くの座席数と多様で革新的な商品を乗客に提供することが可能になると説明した。
エアバスの民間航空機事業のクリスチャン・シェラーCEOは、今回の契約をA320neoとA330-900の両機にとって「重要な節目」と位置づけた。
「フライナスは、A320を改良したA330neoにより、エアバス独自のユニークな機体の共通性を生かしながら、市場開拓においてさらなる成長を遂げることができます」と同CEOは述べ、「両機種とも、完璧な多用途性と経済性を備え、乗客に最新のキャビン体験と快適さを提供します。フライナスがこの素晴らしい取り組みを開始するにあたり、引き続き協力関係を発展させていけることを楽しみにしています」と結んだ。
今月初め、フライナスは戦略的事業拡大計画の一環として、エアバス社から120機の発注のうち53機目のA320neoを受領した。
英国を拠点とするコンサルタント会社Skytraxによると、この次世代型航空機は当時リヤドのキング・ハーリド国際空港に着陸し、中東を代表する格安航空会社として、また世界的にみても格安航空会社上位4社のうちの1社として、同社の地位をさらに揺るぎないものにした。