• 包囲を解除したという偽りの主張を行うために未舗装の道を開通させているとフーシ派に非難

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：火曜、国連仲介によるタイズ包囲に関する協議に参加するイエメン政府の交渉団が、包囲された都市タイズの主要道路を最初に開放するという国連の提案を受け入れ、停戦によって大きな利益がもたらされ続ける中、協議の突破口が開かれた。

ヨルダンの首都アンマンにおける協議への政府代表団の責任者であるアブドゥル・カリーム・シャイバン氏は、代表団はフーシ派のタイズ包囲終結に関する合意を目指す国連特使の取り組みを支持すると述べ、国際社会に対し、国連仲介による停戦を実行し、イエメン国民の苦境を和らげるアイデアを邪魔しないようイエメンのフーシ派武装組織に要請することを求めた。

「我々は国連特使とそのチームの積極的役割に感謝している。そして、主要道路の開放に向けた動きを加速させるため、また、フーシ派に2回目の停戦期間をコントロールしたり、浪費したりさせないために、特使がフーシ派に対し必要な圧力を与え、迅速な措置を講じることを望んでいる」とシャイバン氏は声明で述べた。そして、反政府勢力の同派はタイズで一方的に狭い未舗装の道路を開通させることで、タイズ包囲終結への国際的圧力を緩和しようとしているようだと非難した。 

我々は国連特使とそのチームの積極的役割に感謝している。そして、主要道路の開放に向けた動きを加速させるため、特使がフーシ派に対し必要な圧力を与え、迅速な措置を講じることを望んでいる。

アブドゥル・カリーム・シャイバン氏（アンマンでの協議への政府代表団責任者）

国連イエメン担当特使ハンス・グルンドベルグ氏は月曜に、アンマンでの協議の行き詰まりを打破することを目指し、内戦の間に閉ざされたルートの完全な開放に向けた最初の一歩として、タイズの主要道路と他県の道路の開放を両者に対して提案したと述べた。

「関係者には、国連の提案に真剣かつ緊急に協力し、民間人の利益を優先し、タイズおよびイエメン全土の人々に即時かつ具体的な結果をもたらす道徳的、政治的責任がある」とグルンドベルグ氏の事務局は声明で述べ、特使の最新の提案は双方の懸念と同国の市民社会からの意見を考慮したものだとした。

タイズ包囲と他県の道路開放に関する現在の話し合いは、4月2日に発効された国連仲介による停戦の一環としてのもの。さらに2か月延長されたこの停戦によって、交戦が全国的に大幅に減少し、フーシ派が支配するサヌア空港からの民間航空便の再開が可能となり、西部の都市フダイダへの燃料船の到着が容易となった。

イエメン第3の都市で非常に人口が多いタイズに関する協議では、道路開放の遅延について双方が非難し合い、開始以来、不信が影を落としてきた。イエメン政府によると、フーシ派はタイズをサヌア、フダイダ、アデンへ結ぶ主要道路の開放というアイデアをきっぱりと拒絶し、代わりにでこぼこのほとんど使われていない道の開放を提案したという。

フーシ派も、タイズの政府管理地域で道路を開放することを拒否したとしてイエメン政府を非難した。住人と当局者によると、今週フーシ派のブルドーザーやトラックが砂を除去し、包囲された街と北部および西部の地域を結ぶ廃道を開通させる様子が目撃されたという。

このフーシ派の動きは、失望した住民や政府関係者の怒りを巻き起こしており、多くの人はタイズの包囲を解いたと主張するためのフーシ派の一方的措置とみなした。

「それはとても狭く、一歩通行で、舗装もされていない道だ」と将校のアブドゥル・バシット・アル・バヘル氏はアラブニュースに対し電話で述べた。

「我々はAl-Huban道路の開放を求めている。街を南部の県やタイズの東部郊外へつなぐ、タイズで最も大きな道路だ」とアル・バヘル氏は述べている。

イエメン当局者によると、フーシ派は火曜にタイズにおいて停戦違反を犯し、砲撃によってタイズ北西部の防空軍事基地に近い軍の拠点を攻撃したという。