トヨタ自動車が2026年の電気自動車(EV)の世界生産計画を約100万台に縮小することが6日、分かった。EV市場の減速が鮮明となる中、26年の世界販売計画として公表していた150万台と比べ、3割強の減少となる。
EVに搭載する電池の生産体制増強は計画通り進め、EV電池を利用できるプラグインハイブリッド車(PHV)の生産を拡大するなどして、電動車需要の変動に柔軟に対応していく方針だ。トヨタは「26年150万台、30年350万台を基準に、EVをはじめとした電動車を生産する構えを進めていることに変わりはない」(広報)と説明している。
EVを巡っては、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲンが独国内の一部工場の閉鎖を検討するなど戦略を見直す動きが相次いでいる。スウェーデンのボルボ・カーは先に、30年までに全ての新車をEVにする目標を撤回すると発表した。
JIJI Press