
リヤド:クウェートの対日貿易黒字は、8月に前年同月比15%増の769億円(5億4280万ドル)となったことが、公式データで明らかになった。
これは、クウェートの対日輸出の急増により、2か月ぶりに増加に転じたことを示す、日本の財務省による速報値である。
湾岸諸国は16年7か月間、対日貿易黒字を維持している。
クウェートの対日輸出は8月に11.8%増の984億円となり、2ヶ月間の減少から回復した。一方、クウェートの対日輸入は4ヶ月連続で増加し、1.9%増の215億円となった。
一方、中東全体では、前年同月比1%減となった同地域からの輸出により、8月の対日貿易黒字は4.8%減の8522億円となった。
同地域から日本への輸出の94.7%を占める原油、石油製品、液化天然ガス、その他の天然資源の輸送量は2.3%減少した。
しかし、日本から中東への輸入は、自動車や機械類の需要増を背景に12.8%増加した。
世界第3位の経済大国である日本は、8月に2ヶ月連続で貿易赤字を記録し、その額は6953億円に上った。これは、進行中の円安が輸入コストを押し上げ続けていることが影響している。
日本の輸出は半導体製造装置の輸出に支えられ5.6%増加したが、輸入は2.3%増加し、これはドルに対する円安により、医薬品や石油製品の価格が上昇したことが原因である。
エネルギー部門では、日本の経済産業省資源エネルギー庁が7月に発表したところによると、日本は6月に6254万バレルの石油を輸入し、そのうち96.3%にあたる6026万バレルがアラブ地域からの輸入であった。
サウジアラビアとアラブ首長国連邦が日本の石油輸入をほぼ独占しており、サウジアラビアは2582万バレルを供給し、全体の41.3%を占め、アラブ首長国連邦は2584万バレルとほぼ同等のシェアを占めている。
クウェートは6月の日本の石油輸入に大きく貢献し、521万バレルを供給し、全体の8.3%を占めた。
その他の主な供給国としては、3.9%を占めるカタール(244万バレル)と、0.8%を占めるオマーン(約50万バレル)が挙げられる。
6月には日本がイランとロシアからの原油輸入を継続して禁止したため、残りの燃料供給は米国(1.4%)、中南米(1.6%)、東南アジア(0.5%)、オセアニア(0.2%)から調達された。
中国は依然として日本の最大の貿易相手国であり、米国がそれに続いている。