サンパウロ:メキシコ経済省は8日までに、トヨタ自動車が同国工場で小型トラック生産を強化するため、14億5000万ドル(約2200億円)を投資すると発表した。メキシコ製自動車を巡っては、今月の米大統領選で返り咲きが決まったトランプ次期大統領が高関税を課すと警告している。
トヨタ広報によれば、この金額は2020年以降の投資総額になるという。トヨタは02年にメキシコに進出した。
トヨタ側が7日、エブラルド経済相と会い、投資方針を伝えた。投資先はバハカリフォルニア、グアナフアト両州の2工場で、資金はピックアップトラック「タコマ」のハイブリッド車(HV)など次世代型車の生産に振り向ける。投資を通じて1600人の新規雇用が支えられる。
エブラルド氏は投資を歓迎。「シェインバウム政権は投資家に対して確実性と信頼をもたらし、投資を通じて発展を促進することを約束している」と語った。
トランプ氏は選挙期間中、自動車産業保護のため、メキシコから輸入する自動車に200%の関税を課すなどとアピールしている。
時事通信