
日本航空(JAL)が三菱UFJ銀行など取引金融機関に3000億円規模の融資を要請していることが25日、分かった。新型コロナウイルスの影響で旅客需要が激減。国際線、国内線とも大幅減便を余儀なくされており、急速な業績悪化を受けて、手元資金を厚くする。
あらかじめ決めた範囲で必要な時に借り入れできる融資枠の設定分を含め、3000億円程度の資金確保を目指す。三菱UFJ銀やみずほ銀行などのほか、国際協力銀行も融資に加わる見通しだ。
日航はコロナの影響を踏まえ、2020年3月期の連結純利益予想を930億円から530億円に引き下げた。1~3月期の純損益は赤字に陥っており、経営状況は厳しい。
コロナ影響の長期化が懸念される中、航空業界の資金繰りは喫緊の課題となっている。ANAホールディングスも資金調達に向け金融機関と調整を進めている。
JIJI Press