
東京 : 日経アジアの報道によると、アラブ首長国連邦の経済大臣が、包括的経済連携協定(CEPA)の交渉を加速させるよう日本に求めた。
アブドッラー・ビン・トゥーク・アル・マッリ経済相は、アラブ首長国連邦は中東とアフリカにおける日本のビジネスチャンスを広げるハブとしての役割を果たすことができると述べた。
更に「我々は非常に急速に成長しており、日本のカウンターパートである経済産業省も、物事を前進させるために迅速に行動できることを望んでいる」と、日経アジアに語った。
日本とUAEは9月にCEPA交渉に合意し、11月に東京で第1回会合が開催された。アル・マッリ大臣は、このような協定は完成までに半年から1年かかると述べた。
「我々はすでに15のCEPA協定に調印しており、日本企業はUAEだけでなく、他の国々にも多くの道を開くことができる」と語った。
UAEは日本にとって最大の原油輸出国であり、2023年には日本の輸入量の約40%を占めた。同国は、持続可能なエネルギー、宇宙開発、人工知能に投資することで、経済の多様化を図ろうとしている。
韓国とはすでにCEPAを締結しており、インド、イスラエル、インドネシア、トルコなどとも協定を結んでいる。UAEは1月に新興経済国グループであるBRICSに加盟した。
「UAEは常に、主要経済国の強みと結びつきの上に経済が成り立ってきた。BRICSに加盟したことで、UAEは中国やインドといった主要経済国との結びつきが強まった」
アル・マッリ大臣は、UAEが2023年にCOP28気候サミットを主催し、近年ゲストとしてG20サミットに参加していることを挙げ、国際社会の一員として経済的な議論に参加する努力を強調している。「世界はより多くの対話と会話を必要としており、BRICSもそれをもたらしている」と述べた。