
東京: 日本の海底には100年分のエネルギーに相当する大量のメタンハイドレートが存在するとの報道があり、日本は新たなエネルギー源としてメタンハイドレートに注目している。
メタンハイドレートは、水分子がメタン分子を閉じ込めた氷のような結晶である。低温・高圧下で安定し、主に深海や永久凍土下に存在する。調査の結果、東シナ海、日本海、太平洋といった日本近海の深海域に特に多く存在することが判明している。
エネルギー資源の多くを輸入に頼っている日本にとって、国産エネルギー資源の確保は重要な課題であり、メタンハイドレートが国産で採掘できる新たなエネルギー源になることを期待している。
2010年代には世界で初めて海底からの試験採掘に成功し、実用化への大きな一歩を踏み出したと評価されている。しかし、採掘の実現にはさらなる技術革新とコスト削減が必要である。
メタンハイドレートの持続可能な商業化に向け、政府と民間企業が一体となって取り組んでいる。
日本がこの資源をどう活用するかは、エネルギー自給率の向上だけでなく、地球規模の課題解決にもつながる可能性を秘めている。