
ワシントン:ドナルド・トランプ米大統領は金曜日、日本製鉄はUSスチールを買収せず、代わりに同社に投資すると発言した。これにより、1年以上交渉が続いていた150億ドルの合併入札が劇的に再編されることになる。
トランプ大統領は、これ以上の詳細については明らかにしていない。 USスチール社はコメントを求められたがすぐには回答せず、日本製鉄社はコメントを拒否した。
トランプ大統領はホワイトハウスで石破茂首相を伴い、「日本製鉄社はUSスチール社について非常にエキサイティングなことを行うつもりだ。彼らは購入よりも投資を検討するだろう」と述べた。
ホワイトハウスの高官によると、トランプ大統領は発言の中で、日本製鉄の自動車メーカーである「日産」と誤って呼んだという。
投資の詳細については不明だが、トランプ氏は来週、日本製鉄社長と会談し、「調停と仲裁」に携わるつもりだと述べた。
昨年、トランプ氏は「かつては偉大で強力だったUSスチールが外国企業、この場合は日本の日本製鉄に買収されることには完全に反対だ」と発言している。
金曜日、トランプ氏は記者団に対し、この買収に対する反対の考えは変わっていないと述べた。
合衆国鉄鋼労働組合のデビッド・マッコール委員長は、この買収に反対する同組合は、日本製鉄によるUSスチールへの投資に関して、両社とも政府とも接触していないと述べた。
「日本がUSスチールへの関心を継続していることに対する我々の懸念は変わっていない」と声明で述べた。
日本製鉄によるUSスチールへの149億ドルの買収提案は、先月、ジョー・バイデン前大統領によって阻止された。
木曜日、トランプ大統領はホワイトハウスでUSスチールのデビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)と会い、この取引について話し合った。
この合併案は、11月の米国大統領選挙を前に、非常に政治的な色合いを強め、バイデン氏とトランプ氏の両者が合併阻止を公約した。日本製鉄は、世論を味方につけようと、一連の譲歩案を提示した。
USスチールの株価は金曜日に約6%下落した。
ロイター