
ファーストリテイリングが7日発表したカジュアル衣料品店「ユニクロ」の4月の国内既存店売上高は前年同月比56.5%減だった。新型コロナウイルスの感染を防ぐ臨時休業が響き、単月ベースの下げ幅は、公表を始めた1996年9月以来、過去最大。
米国、中国を含む2200余の世界店舗数の約3割を占める国内直営713店などで比較した。フランチャイズ方式と合わせ、全国800を超える店舗のうち、4月は最大で約4割の311店を臨時休業、299店の営業時間を短縮。客足が大きく減った。
ただ、春夏物の新製品は売れ行き好調で、国内客単価は10.4%増えた。世界的なコロナの影響を反映し、ファーストリテは先に2020年8月期連結業績について、02年上場以来初の減収減益に陥るとの予想を公表した。
JIJI Press