
リヤド:世界的格付け会社S&Pは金曜日、サウジアラビアの格付けを「A」から「A+」に、安定的なアウトルックに引き上げた。
フィッチは、サウジアラビアの「ビジョン2030」プロジェクトは、資本支出と債務発行の管理にある程度の柔軟性をもたらすと述べた。
このプロジェクトの持続的な勢いは、建設、物流、製造、鉱業セクターの活動を後押しし、2025年から28年にかけてのGDP成長を促す可能性があるという。
今週初め、格付け会社は、サウジ政府が2025年に設備投資と関連する経常支出を削減すると予想していると述べていた。
炭化水素部門への依存から脱却し、経済の多角化を目指すサウジアラビアの主な目的から、現在の投資はサウジアラビアの若年層による消費を促進し、経済の生産能力を高めるはずだとフィッチは述べている。
先週、サウジアラビアの公共投資基金は、イタリアの国営輸出信用機関SACEと30億ドル相当の新たな覚書を交わした。格付け会社は、これは同国の債務維持に役立つだろうとしている。
フィッチはまた、現在の原油価格に対する感応度が2028年まで財政と対外不均衡を弱めると予想している。
サウジアラビアの巨大企業アラムコの配当が減少することで、石油収入がさらに減少すると予想している。
「炭化水素の埋蔵量が多く、生産コストが低いサウジアラビアは、低炭素代替エネルギーへの世界的なエネルギー転換にある程度の耐性を持つ」
また、王国は「世界最大のスイング産油国としてのユニークな地位を維持しており(生産能力に余裕があるため、比較的迅速に減産や増産を行うことができる)、OPEC+における主導的な役割と、その結果として世界の原油価格の動向に影響を与える能力を有している」と付け加えた。
ロイター