
東京:ブラジルの大統領は、100名からなる企業代表団を伴い、米国の関税により両国が貿易関係を他国で育むことを余儀なくされている中、4日間の国賓訪問を月曜日に開始した。
ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領と石破茂首相は、11月にブラジルのアマゾンで開催される国連気候サミットCOP30を前に、バイオ燃料の共同開発についても話し合う予定である。
水曜日の会談では、トランプ米大統領が鉄鋼やその他の輸入品に課税したことを受け、自由貿易へのコミットメントを再表明すると伝えられている。
「自由貿易について語っていた人々は、今や保護主義を実践している」と、79歳のルラ氏は出発前に語った。
「私はこの保護主義は馬鹿げていると思う」と、同氏は日本のメディアに語った。
ブラジルは米国への鉄鋼輸出国としてはカナダに次いで2位であり、2024年には400万トンの鉄鋼を輸出している。
ルラ氏と石破氏は、定期的な首脳訪問と安全保障やその他の問題に関する戦略対話の確立に合意する可能性が高いと、日本のメディアは報じている。
また、両氏はルールに基づく国際秩序の重要性を確認する可能性もある。この表現は、中国の外交政策を暗に批判するためにしばしば使用されるものである。
左派のルラ大統領は火曜日に東京の皇居で歓迎式典に臨み、その夜には国賓として迎える晩餐会が予定されている。
世界第4位の経済大国である日本へのルラ大統領の訪問は、ブラジル大統領として3度目となる。
牛肉から航空機まで、日本へのブラジルからの輸出を拡大することが、新たな機会の創出を目的とした水曜日の経済フォーラムに出席するルラ大統領の主要な目的である。
ブラジル当局によると、現在、中国はブラジルの最大の貿易相手国であり、日本は世界で11番目の貿易相手国である。
ブラジルは「近年、中国への商業的依存度を高めている」と、サンパウロのビジネススクールIbmecのカリーナ・カランドリン教授はAFPに語った。
しかし、トランプ大統領が1月に就任して以来、昨年は記録的な水準に達した中国からの海外輸出品に20%の関税が課された。
これについて、カランドリン氏は「ブラジルはリスクにさらされ、国際情勢の変化に対してより脆弱になる」と述べた。
しかし、ブラジリア大学の国際関係論教授ロベルト・ゴウラート氏は、南米の大国が中国との貿易に「構造的に依存」していることを考えると、外国貿易の多様化は難しいかもしれないと述べた。
アジア太平洋地域におけるブラジルの貿易のバランスをより均衡のとれたものにするのは、「短期的には」難しいだろうと同氏は述べた。
一方、東京は、BRICS新興経済圏の他のメンバーである中国やロシアとブラジルが緊密な関係を築くのを防ぐ方法として、ブラジリアとの関係強化を検討している可能性がある。
ブラジルには、20世紀初頭の大規模な移民の遺産として、世界最大の日本人ディアスポラが存在する。
昨年、ルラ政権は、第二次世界大戦中および戦後に日本人移民を迫害したことについて、歴史的な謝罪を行った。
1943年にはサンパウロ州の海岸沿いに住んでいた数千人が土地を追われ、少なくとも150人の日本人移民とその子孫が遠く離れた島に収容された。
ルラ大統領は来日前に日本のメディアに対して、「謝罪は、過去の間違いを認めるためにできる最低限のことだ」と語った。
AFP