
東京:2024年3月期の日本の温室効果ガス排出量は4%減少し、過去最低を記録したことが、金曜日の政府発表で明らかになった。
環境省が発表したデータによると、2023/24年度の二酸化炭素排出量は、前年の11億1600万トンから10億7100万トンに減少した。
この数字は1990/91年のデータ収集開始以来最低であり、2年目の減少である。
産業部門は4%減、商業・サービス部門は6.2%減であった。家庭部門からの排出量も6.8%減少し、運輸部門は0.7%の減少を記録した。
世界第5位のCO2排出国である日本は、2030年までに排出量を2013年比で46%削減することを目標としている。2023/24年の数値は、2013年比で23.3%の削減となる。
同省によると、2023/24年に森林などが吸収する温室効果ガスの量は、0.2%減の5,370万トンである。
日本の温室効果ガス排出量は、2011年の福島第一原子力発電所事故後に急増し、原子炉が広範囲に停止し、化石燃料への依存度が高まった。排出量のピークは2013/14年の14億トンであったが、その後、再生可能エネルギーの利用拡大と原子炉の緩やかな再稼働に支えられて減少している。
2023/24年の発電電力量9,877億キロワット時のうち、再生可能エネルギーが占める割合は22.9%で、前年より1.1ポイント上昇した。原子力の寄与率は8.5%で、2.9ポイント上昇した。
総発電量に占める火力の割合は68.6%で、前年比4ポイント減少した。火力電源の内訳は、石炭28.3%、天然ガス32.9%、石油7.4%であった。
ロイター