
日米欧や中国など20カ国・地域(G20)貿易相は14日夜、新型コロナウイルス対策をめぐって、今年2回目の臨時テレビ会合を開催した。医療用マスクや防護服などの輸出を規制する動きが一部の国で見られるため、国際貿易の透明性確保と円滑化に向けた協調策を議論した。
梶山弘志経済産業相は会合で「貿易制限はできるだけ速やかに解除することが重要だ」と指摘。コロナの感染拡大を防ぐ移動の自粛に対応したIT技術の活用、世界貿易機関(WTO)有志国・地域で交渉している電子商取引のルール策定の重要性を訴えた。
前回のG20貿易相会合は3月30日に開催。閣僚声明では、輸出規制などの緊急措置は「透明性があり、一時的なもの」であるべきだと強調した。
JIJI Press