
リヤド:資本市場庁の年次報告書によると、サウジアラビアの資本市場機関は2024年、収益が29.6%増の170億SR(45億ドル)、利益が39.3%増の88億SRとなり、好調な財務実績を記録した。
認可を受けた金融機関の数は186に拡大し、これは運用能力の向上と金融セクター全体のサービスに対する需要の高まりを反映している。
この堅調な業績は、年間を通じてCMAが導入した一連の規制改革に支えられている。主な更新内容は、資本市場機関規則、投資勘定指図書、上場株式会社に関する会社法施行規則の改正である。
また同局は、不動産拠出証書の募集に関する新ガイドラインを発表し、これらの投資商品の登録・発行を促進するための規制的枠組みを確立した。
同報告書は、民間セクターの成長と国家経済の多様化を支援する金融機関の役割を強化することを目的としたビジョン2030の金融セクター開発プログラムとの同セクターの整合性を強調している。
認可を受けた金融機関数の増加と業績の改善は、主要な国家プロジェクトや民間企業を支援できる、より強靭な金融エコシステムの構築を示唆している。
投資家保護は引き続き優先事項である。2024年、CMAは121件の訴訟を解決し、影響を受けた921人の投資家に3億8900万SR以上の補償金を支払った。平均訴訟期間は2023年の5.5ヶ月から4.4ヶ月に短縮され、紛争解決効率が大幅に改善した。
強制執行活動も強化され、171の違反者が強制執行可能な決定を受け、45の強制執行要請が積極的に追求された。
CMAのモハメド・エル・クワイズ委員長は、2024年から26年にかけての当局の戦略的計画の中心は、資本市場の成長資金調達能力の強化、制度的ガバナンスの強化、投資家の権利の保護にあると強調した。
また、この計画は、より広範な「ビジョン2030」のアジェンダに沿って、利害関係者の関与と包括的な市場分析を通じて策定されたと指摘した。