
ドバイ:FIA 会長のモハメッド・ベン・スレイエム氏が日本を公式訪問し、モータースポーツとモビリティにおいて世界でも最も影響力のある国の一つである日本との提携関係を再確認した。
日本自動車連盟(JAF)の坂口 正芳会長の招聘によるこの訪問では、スマートインフラへの投資や、モビリティの革新とスポーツイベントの両方の舞台として都市の役割が変化している点が強調された。
モータースポーツの国際統括団体であり、モビリティ組織の連盟である FIA は、イノベーション、安全性、持続可能性を推進するパートナーシップの構築に取り組んでいる。
公式訪問中、ベン・スレイエム会長は、石破茂首相、室伏広治スポーツ庁長官、中野洋昌国土交通大臣などの要人を訪問した。
「これは、モビリティイノベーションとモータースポーツの発展において模範的な役割を果たし続ける日本との関係を深める上で、FIAにとって重要なマイルストーンです」とベン・スレイエム氏は述べた。
「石破首相と主要閣僚と会談し、この分野の進展を牽引するエネルギーと決意を直接感じることができたことは、私にとって個人的な栄誉です」
議論は、クリーン技術の進展や道路安全の向上、モータースポーツへのアクセス拡大、都市モビリティの未来への準備など、共通の課題と機会を中心に展開された。
「変革的な政府政策から、4つのFIA世界選手権イベントを含む世界クラスのスポーツ活動まで、日本はモビリティとスポーツの統合的なアプローチが社会にどのように貢献できるかを示している」とベン・スレイエム氏は付け加えた。
「2,000万人以上の会員を擁し、FIAへの選手出場権と、スポーツとモビリティのリーダーとしてのJAFの二重の役割は、実に素晴らしいものであり、JAFのホスピタリティとサポートに感謝している」と述べた。
JAFの坂口 正芳会長は、「FIAのモハメッド・ベン・スレイエム会長を、この重要な訪問でお迎えできたことを光栄に思う。FIAの誇りある会員として、私たちは、モビリティとモータースポーツの進歩という共通のコミットメントによって結ばれた、真にグローバルなコミュニティの一員です」と述べた。
「これらの分野におけるイノベーション、安全性、持続可能性を推進するには、両者の協力が不可欠です。両者のパートナーシップはさらに強固になり、世界中に永続的な影響をもたらし続けると確信しています」と続けた。
ベン・スレイエム氏はまた、トヨタの会長である豊田章男氏が FIA 評議員として積極的に活動していることの重要性を強調し、日本の自動車業界のリーダーたちと FIA のグローバルな使命との緊密な関係を象徴していると述べた。
この訪問は、日本のモータースポーツとモビリティ分野が成長と新たな勢いを獲得している時期に実施された。JAFは現在、ライセンスを取得したレーシングドライバーが20万人を超え、過去5年間で20%増加したと報告している。また、2025年4月に開催されたフォーミュラ1日本グランプリは、2006年以来最高の観客動員数を記録した。
ベン・スレイエム氏は現在、マカオで開催される2025年FIA臨時総会および年次会議に出席するため現地に滞在している。このイベントは火曜日に始まり、149カ国から500人を超えるFIAのモビリティとモータースポーツ分野の幹部らが参加する。