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BRICS諸国、米国の関税を非難するもトランプ大統領の名指しは避ける

2025年7月6日、ブラジルのリオデジャネイロで開催されたBRICSサミット第2回全体会議の様子。(AFP=時事)
2025年7月6日、ブラジルのリオデジャネイロで開催されたBRICSサミット第2回全体会議の様子。(AFP=時事)
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07 Jul 2025 12:07:02 GMT9
07 Jul 2025 12:07:02 GMT9
  • BRICS諸国は、多くの点で意見が分かれているが、トランプ大統領と、彼の止めどない関税戦争に関しては、共通の大義を見出した。
  • トランプ大統領は現在、8月1日までに「取引」が成立しない限り、相手国に一方的な関税を課すと警告している。

ブラジル、リオデジャネイロ:日曜日に開催されたBRICS首脳会議は、ドナルド・トランプ米大統領の「無差別な」輸入関税を非難した。

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカを含む11の新興国は、世界人口の約半分と世界経済生産の40%を占めている。

このブロックは、多くの点で意見が分かれているが、気まぐれなアメリカの指導者と、彼の止めどない関税戦争に関しては、直接の名指しは避けたとしても、共通の大義を見出した。

サミットの共同声明によると、BRICS加盟国は「一方的な関税措置の台頭に対する深刻な懸念」を表明し、関税は世界経済を傷つけるリスクがあると述べた。

また、BRICSのメンバーであるイランに対しても象徴的な支持を表明し、イスラエルとアメリカが核兵器やその他の標的に対して行った一連の軍事攻撃を非難した。

4月、トランプ大統領は同盟国にもライバル国にも懲罰的関税を課すと脅した。

トランプ大統領は現在、8月1日までに「取引」が成立しない限り、同盟国に一方的な課税を課すと警告している。

米国の同盟国に対する明らかな譲歩として、首脳宣言は米国やその大統領を名指しで批判することはなかった。

20年前、急成長する経済圏のフォーラムとして構想されたBRICSは、中国主導でアメリカと西ヨーロッパのパワーに対抗するものと見なされるようになった。

しかし、イランやサウジアラビアなどを含むまでに拡大したBRICSは、ガザ紛争から米国の世界支配への挑戦まで、問題に関して意味のあるコンセンサスを得るのに苦労している。

例えば、BRICS諸国はイスラエルとパレスチナの紛争について、イスラエルは滅ぼされるべきだというテヘランの長年の立場にもかかわらず、平和的な2国家間解決を集団で求めた。

イランの外交筋によると、イラン政府の「留保」はブラジルのホスト国に伝えられたという。それでもイランは、この声明を全面的に拒否することはしなかった。

習近平氏とプーチン氏はサミットを欠席

今年のサミットの政治的打撃は、中国の習近平氏が欠席したことで弱まった。習近平氏は国家主席就任12年目にして初めてサミットを欠席した。

目立った欠席者は中国の指導者だけではない。ウクライナでの戦争犯罪で起訴されたロシアのプーチン大統領も欠席し、ビデオリンクを通じて参加した。

プーチン大統領は、BRICSがグローバル・ガバナンスの重要な役割を担うようになったと語った。

サミットではまた、人工知能を管理する規制を求め、この技術が豊かな国だけのものであってはならないと述べた。

商業的なAI分野は現在、米国のハイテク大手が独占しているが、中国や他の国々は急速に能力を開発している。

AFP

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