
ドバイ:各国が新型コロナウイルス関連の規制を緩和しはじめるなか、ウーバー・テクノロジーズの一部門カリームの配車サービスは、想像を上回る回復をとげており、2021年の「いつか」には、パンデミック前のレベルに需要が回復すると見込まれている。
「この数ヶ月はとても厳しいものでした」と、カリームのチーフエグゼクティブMudassir Sheikhaは日曜日、ロイターの記者に話した。
「どうなるかはまだ本当にわかりません。私たちは(配車サービスが)回復するのは来年のいつかだろうと考えていました。でも、回復はもう始まっていて、私たちが初めに予想していたよりも急速に回復しています」
カリームは主に中東で事業展開しているが、テイクアウト食品などのデリバリーサービスも含む全体的な事業は、各国が規制を緩めるなかで、過去2ヶ月にわたり、前週比でほぼ2桁の率で回復してきたと彼は話した。
「人々の移動に対する制限や、それによって進んだデジタルプラットフォームの活用の結果、私は、今年の後半と今後数年の動向に対し、実はとても楽観的です」
ドバイに本部をおくカリームは、すでに各種の支払いサービスも備えたその「スーパーアプリ」に、さらに多くの機能を追加する計画を、急ぎ進めようとしている。
カリームは、Visaと複数年の契約書を締結し、Visaのプッシュペイメントがカリームのアプリから可能になることを、日曜日に発表した。
カリームは昨年、31億ドルでウーバーに買収されたが、パンデミックの結果、その従業員の3分の1近くにあたる536人を解雇した。
「過去3ヶ月、私たちは事業においていろいろなことをしました。その結果、将来にまた起きるかもしれない混乱に対し、私たちは今、強い立場にあります」とSheikhaは話した。
ロイター