
アラブニュース
ドバイ:ボーイング737MAX型機の2度の墜落死亡事故から数ヶ月、アラブ首長国連邦(UAE)航空当局者はこのナローボディ機の同国空域での運航再開を検討している。
「民間航空総局(GCAA)は、B737 MAX型機の2度の悲劇的な事故後の運航停止以降、米連邦航空局(FAA)やボーイング、UAE内運用企業と密接に連携し同型機の運航再開に向けて取り組んできました」と、GCAAのサイフ・ムハンマド・アル-スワイディ局長は声明を発表した。
「設計、テスト飛行、乗務員訓練を含む認可関連のあらゆる側面についてGCAAはFAAとボーイングと定期的に協議しています」。
ドバイの格安航空会社フライドバイは737 MAX型機を世界で2番目に多く運用するボーイングの顧客企業で、同社の保有機材には11機のB737 MAX 8、2機のB737 MAX 9が含まれるが、GCAAによる2019年3月12日の飛行禁止命令以来そのすべてが地上待機を余儀なくされている。
米FAAは737 MAX型機の再認可テスト飛行を既に終え、2度の墜落死亡事故に関連があるとされる自動フライト管理システムへのボーイング社の改善案の審査も行った。
「GCAAは世界の他の主な規制機関との密接な連携を継続し、情報を共有すると共に他組織がこれまでに得た経験からも学ぼうとしています。B737MAX型機の運用再開に向けてのUAEの承認過程は、FAAとボーイングの間で現在進行中の認可手続次第です」と、アル-スワイディ局長は述べた。
「GCAAは、UAEの空域における最高水準の安全性を確保することに全力を尽くしています。B737 MAX型機の運航再開に向けて、十全な安全基準が達せられるようにGCAAは今後も取り組んで行きます」。