
ドバイ:世界銀行の最新報告書によると、サウジアラビアはビジネス環境が最も改善された国であった。
「ビジネス環境の現状」の報告書によると、サウジアラビア王国のランキングは30位上がり62位になった。これは主に、より多くの経済的多様性を築き上げることを目指した改革によって推進されたものだった。
この報告書はビジネス環境をもとに国をランク付けしたもので、前年に比べ最も改善された国々は中東にあり、サウジアラビア、ヨルダン、バーレーン、クウェートが含まれる。
世界銀行によると、サウジアラビアの改革には、企業登録のためのワンストップ・ショップの設立、安全な取引法および破産法の導入、少数投資家の保護の改善、さらに多くの女性を労働力に取り込む政策などが含まれるという。
「いままでになかったようなことが湾岸地域で明らかに起きているのです」と世銀銀行のシニアリサーチディレクターであり「ビジネス環境の現状」報告書の創設者であるシメオン・ジャンコフ氏は、リヤドでロイター通信社に語った。
「経済を何らかの方向に多様化すべきであるということを、この地域のだれもが理解したのです。実際に改革が今起こっているのはそのおかげだと思います」と彼は付け加えた。
この報告書の発表は、来週行われるサウジ投資会議で予定されている世界銀行のデイビッド・マルパス総裁の出席と重なる。スティーブン・ムニューチン米財務長官とジャレッド・クシュナー大統領上級顧問も同会議に出席する予定だ。
「起業家が直面する障壁を取り除くことは、よりよい仕事、より多くの税収、より高い収入を生み出し、これらはすべて、貧困を減らし生活水準を高めるために必要なのです」とマルパス総裁は声明で述べた。
調査の上位10カ国は1年前とほとんど変わらず、ニュージーランドがトップの座を維持し、シンガポール、香港、デンマーク、韓国、米国、ジョージア、イギリス、ノルウェー、スウェーデンがそれに続いた。
ラテンアメリカの国々はランキングで遅れをとっており、アルゼンチンはランクを7つ下げて126位に、その地域において最も地位の高い経済を誇るメキシコはランクを6つ下げ60位となった。