
ファハド・アルザラーニ
リヤド:サウジアラビアの失業率は4年ぶりに第1四半期に4年ぶりに12%を下回った―しかし、政府のこのデータはコロナウイルスCOVID-19パンデミックの影響を反映していない。
パンデミック前の2020年1月に実施され、このたび統計局(GASTAT)が発表した労働力調査によると、第1四半期の失業率は5.7%となり、前年同期と比較して変わらなかった。
地域経済はコロナウイルスと原油価格低迷のダブルショックに見舞われ、湾岸全域の大手雇用者はスタッフの解雇を余儀なくされ、何千人もの駐在労働者の離脱につながった。
ILO(国際労働機関)は先週、2020年後半の世界の雇用市場の見通しは「非常に不確実」であり、雇用状況が今年パンデミック前の水準に戻る可能性は低いと警告した。
ILOのガイ・ライダー事務局長は、「これらの見積もりは、パンデミックによる労働市場へのダメージにより大幅に上方修正された」と述べた。
サウジアラビアの失業率は2020年第1四半期には11.8%となり、2019年第1四半期の12.5%、2019年第4四半期の12%に比べて減少している。
また、これらの数字は2020年の最初の3ヶ月の総労働参加率58.2%を反映しており、これは2019年の同時期と比較して1.8ポイント上昇している。
統計局は、失業率の安定と労働参加率の上昇は、調査における従業員数の増加によるものだと述べた。
この傾向は、2020年第1四半期に28.2%であったサウジアラビアの女性失業率の低下によるもので、この数字は2019年の第4四半期より2.7ポイント低かった。
一方、サウジアラビアの男性失業率は5.6%に上昇し、2019年の第4四半期より0.6ポイント高かった。
統計によると、公的部門と民間部門で約998万人の雇用者がいる。
そのうち約320万人がサウジアラビア人である。この数字は、安全保障部門と軍事部門の労働者を除外したものだ。
このデータはまた、国内に366万人の家事労働者がいることを明らかにしている。
労働市場の統計は、2つの主要な情報源からまとめられている。第一の情報源は統計局が実施している世帯調査である労働力調査で、失業率や労働参加率など、労働市場の最も重要な指標を提供するものだ。
第二の情報源は、労働市場に関連する政府機関によって記録・更新される行政データである。