
アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアは、未成熟な観光セクターが新型コロナウイルスのパンデミックにより壊滅的な影響を受けているにもかかわらず、2030年までに1億人の観光客を引き付けるという目標を堅持する。
サウジアラビア観光局の顧問マフムード・アブドゥルハディは、去年の秋から同国にパンデミックが到来して航空便が運行停止した春までの間に、約50万枚の観光ビザが発行されたと述べた。
「(新型コロナウイルスのパンデミックのような)種類の危機が起きると、たいてい観光事業が最初に被害を受けますが、最初に回復するのも観光業です。このため私達の計画はきっと実を結ぶと思います」と、アブドゥルハディは水曜日に「バーチャル開催」されたBMGの経済フォーラムで述べた。
彼によると、観光局は長期目標を堅持する予定であるが、世界経済がロックダウンを解除する中、観光客数について短期的な予測を立てることは困難であるという。
「パンデミックが収まれば、全ての観光地が2030年の目標へ向けて準備が整うよう最善を尽くします。活発な動きが見られるでしょう」と彼は述べる。
サウジアラビアは、観光インフラの開発に数十億ドルを投資しており、国内の7つの主要な観光地にある約38の観光スポットを重視している。
観光局高官は最近、アラビア語で「呼吸」を意味するスローガン 「tanaffas」のもとで、「Saudi Summer」と呼ばれる取り組みを発表している。
その目的は、新型コロナウイルスのロックダウンの影響で麻痺に近い状態になった国内観光事業に発破をかけることである。