
東京:日本の自動車メーカーであるホンダは水曜、新型コロナウィルス感染拡大により4〜6月期の決算が赤字に落ち込んだことを報告した。特に大きく転落したのは米国、日本、インドでの売上。
本田技研工業は808億円(7億6,500万ドル)の第1四半期損失を計上。前年同期利益の1,720億円を逆転させる結果となった。
代表取締役副社長の倉石誠司氏は、収益は回復の見通しであることを記者に告げている。
「新型コロナウィルスについては先行き不透明なままだが、悪影響の多くはロックダウンで生産と販売が困難になったことから生じたもの」と同氏は述べた。
また新型コロナウィルスは、インターネット販売の強化や効率化など、運営見直しの必要性を同社に再確認させた、とも倉石氏は述べた。
東京を拠点とするホンダは、アコードセダン、クラリティ フューエル セル、ASIMO、オデッセイを世に送り出している。同社によれば、その四半期売上は47%減少し、2.1兆円(200億ドル)となった。
自動車メーカーの現状は様々だ。新型コロナウィルスのために2ヶ月間工場を閉鎖した、デトロイトに拠点を置くゼネラルモーターズは、4〜6月期に8億600万ドルの損失を出している。
日系ライバル社の日産自動車は、元幹部カルロス・ゴーン氏を取り巻くスキャンダルで既に打撃を受けていた。同社は2,856億円(27億ドル)の損失を計上し、スペインとインドネシアの工場閉鎖を発表した。
トヨタ自動車の決算報告は木曜だ。
ホンダは、インドやインドネシアのような場所で感染が拡大しており、景気低迷が消費者支出に影響を与えかねないことに言及し、将来について見通しが立てられないことを認めた。
ホンダは、2021年3月期に1,650億円(16億ドル)の純利益を見込んでいると報告した。
ホンダは最終四半期に、同社にとって重要な二輪事業において営業利益の確保に成功している。だがそれは、会社全体の四半期損失を補うのに十分ではなかった、と同社は述べた。
ホンダは今年度の車両販売数を、3月に終了した前年度の479万台よりも少ない450万台として予測している。
同社にとって、中国は重要市場のままである、とホンダ職員らは述べた。
直近のデータは、中国の自動車市場が既に回復し始めていることを示している。ホンダを含む日本の自動車メーカー各社にとって、これは朗報だ。
AP