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武田が日本の消費者用医薬品事業をブラックストーンに売却、評価額23億ドル

武田製薬は日本の消費者用医薬品事業を米国の企業買収ファンド、ブラックストーン・グループに売却する。(AFP)
武田製薬は日本の消費者用医薬品事業を米国の企業買収ファンド、ブラックストーン・グループに売却する。(AFP)
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25 Aug 2020 12:08:33 GMT9
25 Aug 2020 12:08:33 GMT9

武田薬品が月曜、日本の消費者用医薬品事業を米国の企業買収ファンド、ブラックストーン・グループに売却することを発表した。満たされていない医療ニーズや希少な疾患向け医薬品開発への経営資源集中を目指す。

この日本最大の製薬会社は、事業の焦点を定め直し、昨年の590億ドルのシャイアー買収で膨らんだ債務を圧縮することを目的に、世界中でその市販薬(OTC)事業資産を売却してきた。

武田のクリストフ・ウェバーCEOはオンラインの記者会見で、OTC事業への投資を維持しながらより深刻な疾患向けの新薬を開発しようとするのは武田にとって困難であるため、日本のOTC事業部門の売却を決定したと述べた。

「私の責任は(OTC事業の)価値を確実に破壊しないことであって、価値を作り出すことではない。価値を作り出すためには事業を成長させることが必要であり、事業を現状維持することや、十分な投資を行わないのは良いことではない」と、ウェバーは話した。

栄養ドリンクの「アリナミン」で有名な武田コンシュマーヘルスケア社の企業価値は2,420億円(22.9億ドル)と評価されており、武田によれば、売却価格は債務やその他の要素を計算した後で決定されるという。

ロイターの6月の報道によれば、ブラックストーンはベインキャピタル、CVCキャピタルパートナーズ、大正製薬ホールディングスと並び、武田の同OTC部門の最終入札者の1つだった。

武田は売却から得られる収益により同社の純利益が1,050億円押し上げられるだろうと述べている。この買収取引は規制上の完了条件に従い、3月31日までの完了を見込んでいると同社は言う。

ブラックストーンは声明で、武田のOTC部門の買収は、2019年3月に10億ドルで買収した抗リウマチ薬メーカーのあゆみ製薬に続き、日本で2社目の買収になるだろうと述べた。

ロイター

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