
東証は27日、半導体大手キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)の上場を承認した。上場予定日は10月6日で、東証1部の見込み。時価総額は2兆円を超え、今年最大の大型上場となる見通しだ。
新型コロナウイルス流行によるリモート勤務の急拡大で、世界的にデータセンター向けの半導体メモリー需要が増えている。同社は調達資金を事業拡大に向けた設備投資に充当する。
想定売り出し価格は1株3960円。最終的な売り出し価格は9月28日に決まる。
半導体事業はかつて東芝の主力部門だった。ただ、米原発事業の巨額損失で経営危機に陥り、半導体事業は米投資ファンドのベインキャピタル傘下へ移った。2019年に東芝メモリから現在の社名に変更した。
東芝は保有株の約2割を上場後に売却し、株主還元などに充てる。ベインも保有株の一部を売却する。
JIJI Press