
フランク・ケイン
ドバイ:サウジとロシアが率いる石油同盟OPEC+加盟国のエネルギー担当大臣たちが、COVID-19パンデミックの復活により世界の石油市場の回復ペースが鈍化している兆候がある中、木曜に開かれる重要な会議に向けて準備を進めている。
2020年の原油需要の見通しは、過去2日の間に2つの権威ある情報源によって引き下げられた。その内の1つは石油輸出国機構(OPEC)自身であり、もう1つが国際エネルギー機関(IEA)だ。
IEAは「さらにいっそう不安定な」市場において原油需要が落ち込んでいる原因について、COVIDによる新たなロックダウンに加え、テレワークの増加と飛行機による旅行の減少を挙げた。
世界的な指標であるブレント原油は過去2週間で約10%値を下げたが、ほぼ1バレル$40の水準以上に留まった。
OPEC関係者によれば、大臣たちは石油供給にさらなる積極的な対策を講じてこの秋に余剰が出る可能性を防ぐべきか、あるいは石油供給を再びバランスの取れた状態に近づけてきた減産・順守・補償の体制を続けるべきか検討しているという。
原油価格は現在のOPEC+の体制が実施される前の4月に起こった市場の混乱時以来、2倍以上に上昇した。
トレーダーたちはUAEが今週示した数字に驚かされた。順守方針の最も忠実な支持者の1つであるUAEが、OPEC+の目標値に対して大幅な未達となったのだ。
アブダビによれば、この過失は国内の季節的な需要増加のために起こった一時的なもので、来月の補償を約束するという。全体的な減産については、これまで前例のない順守状況が続いてきた。
コンサルティング会社カマール・エナジーの最高責任者でエネルギーアナリストのロビン・ミルズは、OPEC+が現在の減産レベルを「維持する」と信じていると述べた。