
フランク・ケイン
ドバイ:ますます急を要する気候変動目標を世界が達成するのに役立つ、炭素の回収、有効利用、貯留(CCUS)技術を促進する世界的な取り組みにおける「成長機運」が高まっていると、木曜日に国際エネルギー機関(IEA)が語った。
IEAのファティ・ビロル事務局長によると、サウジアラビアがエネルギー転換戦略の軸に据えているCCUS技術への国際投資は今年すでに40億ドルに達しており、温室効果ガスに関する国際基準を満たすようにという圧力が高まる可能性がある。
「サウジアラビアのような石油およびガス生産国がCCUSを強力に後押しするのは大歓迎です」と事務局長は付け加えた。
「問題は、これらの技術が排出を適時に有効な方法で削減するかどうかです。」
「クリーンエネルギーの移行におけるCCUS」と題するIEAレポートの発表を記念するバーチャルイベントでビロル氏は、「幅広い戦略によってのみ達成できる、一連の方法における大きな変革を必要とします」と語っていた。「私たちはエネルギーを愛していますが、排出は好みません。エネルギーは良いものだが、排出は悪いものです。」
循環経済から実際に炭素を除去する技術とプロセスの促進を目指す、サウジアラビアのエネルギー戦略は、来週の日曜日、リヤドで開催されるG20エネルギー大臣のバーチャル会合で発表される。
エネルギー大臣のアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は、安全に貯留するか、あるいは他の産業プロセスで有効利用するかのいずれかの方法で、大気中の炭素を削減する技術を開発する王国の取り組みに焦点を当てると期待される。
ビロル氏は、石油とガスの生産者が経済的要件と長期的な気候目標を一致させた戦略を管理する必要があると述べた。
「エネルギーの利用可能性と目指すべき目標を達成する必要性との結びつきを確かめることは非常に重要な任務です」と同氏は付け加えた。
IEAのこのイベントは、ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相が開催した。同首相は、当時の最先端技術だったと言われるヴァイキングの奇襲船にちなんで「ロングシップ」と呼ばれるエネルギープログラムを今週から開始した。
このプロジェクトは、石油を輸出しているノルウェーや他の国々で排出量を削減し、CCUS技術に投資することを目指している。
IEAは、CCUSが「世界を実質排出ゼロの道へと導く取り組みの核となる」だろうと語る。
CCUSの技術は、サウジアラビアのいくつかの石油生産施設ですでに使用されており、Neomなどの新たなメガプロジェクトは、他の形態の再生可能エネルギーだけでなく、従来の炭化水素燃料の代替としてクリーンな水素の使用を含め、「炭素バランス」の達成を目指す。