
ドバイ:ドバイの上場建設業者であるアラブテック・ホールディングは、同社の債務整理を助けるため、顧問会社のアリックスパートナーズを雇ったと、この件に詳しい2つの情報筋が述べた。
情報筋によると、アリックスパートナーズはこれから行われる可能性のあるアラブテックの債権者との話し合いを前に、同社の債務プロファイルを評価しているという。この情報筋は今回の件が公表されていないため、名前を明かさなかった。
木曜日にアラブテックに連絡をしたが、質問には応えなかった。アリックスパートナーズはコメントを拒否した。
アラブテック・ホールディングは、木曜日の午後に株主総会を開く予定だ。この総会で、新型コロナウイルスの大流行によりプロジェクトが打撃を受け、追加のコストにつながった同社が、会社を継続するか、または清算して解散するかを決定する。
先月、上半期に7億9400万ディルハム(2億1618万ドル)の損失を計上し、累計損失は14億6000万ディルハムに達した同社は、9月9日にアラブ首長国連邦(UAE)の会社法の条文に基づいて総会を招集していると発表した
同法では、累積損失が発行済み株式資本の半分に達した場合、事業を継続するかどうかについて、企業が投票することを義務付けている。
「ルーヴル・アブダビ」やドバイの世界一高い超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の建設に貢献したアラブテック・ホールディングの株は、今年56.7%も急落した。アブダビで開催されていた会議に先立ち、現地時間午後1時に取引停止が発動された時には、株価は約5%下落した。
原油価格の暴落がエネルギーサービスと建設業界に打撃を与えた後、UAEのいくつかの企業は近年、債務不履行を回避するために債務の返済期限を延長するか、より良い条件で合意しようと努めてきた。
今週、債権者はアブダビを拠点とするAl Jaber Groupに対して請求を開始した。Al Jaber GroupはUAEの不動産危機で債務を蓄積して以降経営難に陥っており、2011年に債権者との協議を開始した。
ドバイの上場建設会社Drake&Scullは、UAEの破産法に基づき、法廷外の手続きで債権者と合意に達するよう取り組んでいる。
ロイター通信