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サウジアラムコ社長が、産業賞に対する「個人的に意味の大きな」誇りについて語る

サウジアラムコの社長兼CEOアミン・ナセル氏が、世界のエネルギー業界のリーダー達によって、今年度を飾るエネルギー業界のトップ・エグゼクティブに選ばれた。(ロイター/ファイル写真)
サウジアラムコの社長兼CEOアミン・ナセル氏が、世界のエネルギー業界のリーダー達によって、今年度を飾るエネルギー業界のトップ・エグゼクティブに選ばれた。(ロイター/ファイル写真)
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14 Oct 2020 01:10:33 GMT9
14 Oct 2020 01:10:33 GMT9
  • サウジアラビアのエネルギー相サルマーン・ビン・アブドゥルアジーズ皇太子は、その賞について、ナセル氏の職務上の功績に対する「実にふさわしい」ものだと述べた

フランク・ケイン

ドバイ:サウジアラムコの社長兼CEOアミン・ナセル氏が、サウジアラビアの巨大石油企業における何十年もの業績を讃えるオンライン式典で、今年度を飾るエネルギー業界のトップ・エグゼクティブに選ばれ、世界のエネルギー業界のリーダー達から祝辞を受けた。

ナセル氏によると、彼の家族は代々アラムコとの長い歴史を持っており、その賞は「個人的に意味の大きな」もので、とても誇りに思うと述べた。

「わが社、我が国、そしてこの地球を愛するコミュニティの一員であることに誇りを覚える」と彼は述べた。

サウジアラビアのエネルギー相サルマーン・ビン・アブドゥルアジーズ皇太子は、その賞について、ナセル氏の職務上の功績に対する「実にふさわしい」ものだと述べた。

この賞の受賞者は世界中のエネルギー業界のリーダーによって決定され、エネルギーインテリジェンスコンサルタンシーによって授与される。

「今年のみならず生涯を通じた彼の偉業に十分値する賞であり、特に彼と立場を同じくする人々によって選ばれる、実に栄誉な受賞だ」とアブドゥルアジーズ皇太子は述べ、近年アラムコ社長が直面してきた課題について取り上げた。その中には、昨年起きたアブカイクとクライスの石油精製施設に対する襲撃、タダウルでの新規株式公開、700億ドル相当のSABIC 社の買収、コロナウィルス(COVID-19)のパンデミックによる石油需要下落への対応などが挙げられた。

「これらのどれ一つを取っても、ほとんどの企業やそのCEO にとって企業人生命を問われるようなもののはずだが、アミンはこれら全て(そしてその他もろもろの問題)に次々と取り組まなければならなかった。時として理解に苦しむような分裂した世界にあって、アミンは常に冷静さを失わない。彼は戦略的なビジョンや見解と同時に技術的能力にも長け、常に物事をつぶさに把握した上で動いている。口先だけで終わらず、約束したことは必ず実行する人間だ」とアブドゥルアジーズエネルギー相は述べた。

「彼は他の人々を感化する力を持ち、特に彼の指導を仰ぐ若い世代の男女にとって大きなインスピレーションとなっている。また、彼は安心して頼れるリーダーであり、どんな困難に見舞われても大船に乗った気で居られる、そんなリーダーだ」とアブドゥルアジーズ皇太子は言い添えた。

同賞の昨年の受賞者だったシェルのCEO ベン・ヴァン・ビューデン氏は、ナセル氏が今や世界のエネルギー業界における国営石油企業のリーダーとなっており、石油業界の「最高峰」に立っている人物だと言及した。

ピューリツァー賞受賞歴を持つ石油業界の歴史家ダニエル・ヤーギン氏も、石油生産プロセスについてのナセル氏の「地に足がついた実践知識」を、彼の「世界産業の大局的な理解」共々、賞賛した。

エネルギーインテリジェンスのラジャ・シダウィ会長は、ナセル氏率いるチームが、去年の9月に起きた襲撃の後にアブカイクとクライスの石油精製施設における生産を再開させた功績は「奇跡的」なものであったと語る。 

ナセル氏はそのオンラインの式典で、批評家達がエネルギー業界、特に環境問題に関して、批判を浴びせた時が「とても意気消沈させられた」と語った。

「我々は気候変動について独りよがりでいるべきではないし、気候変動は我々の抱える最大の問題だ。しかし、石油業界は世界経済のために多くの貢献もしてきている」と彼は   言った。

さらにナセル氏は、昨年の激しい市場変動が石油業界にとっての最悪の時期であったこと、そして 2022年までに世界の石油需要がパンデミック前のレベルに回復すると考えていることに言及した。

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