
ANAホールディングスは27日、2021年3月期の連結純損益が5100億円の赤字(前期実績は276億円の黒字)となる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの影響で国際線を中心に旅客需要が急減し、過去最大の赤字に陥る。財務基盤を強化するため、一部を資本と見なせる劣後ローンで4000億円を調達。人員規模や運航機材数の縮小などを柱とする事業構造改革でスリム化を進め、生き残りを図る。
通期の売上高は前期比62.5%減の7400億円と予想。旅客需要は徐々に回復に向かっているものの、前期の水準は大幅に下回ると想定した。
20年9月中間決算は、売上高が前年同期比72.4%減の2918億円に落ち込み、純損益は1884億円の赤字(前年同期567億円の黒字)となった。
JIJI Press