
日本の任天堂株式会社は木曜日、2021年3月期のSwitchゲーム機の販売台数を2,400万台と予想し、予想の1,900万台から増加すると発表したが、COVID-19の大流行がゲームブームを牽引する中、依然として慎重だと見られている。
同社はまた、発売4年目を迎えたSwitchが『あつまれ どうぶつの森』などのタイトルで新たな消費者を獲得していることから、営業利益の予想を50%増の4,500億円(43億ドル)に上方修正した。
任天堂が上半期の営業利益を2,914億円と発表したことから、ロイター通信が計算すると、7-9月期だけでも営業利益は前年同期比2倍以上の1,470億円となった。
長い間ヒットを続ける「スーパーマリオ」シリーズを擁する任天堂は、Switchシステムの販売が好調にもかかわらず、巣ごもり消費による後押しが一過性のものになる可能性があるとして、業績予想の上方修正には消極的だった。
任天堂の古川俊太郎社長は、年度の早い段階に同社に影響を与えたSwitchの生産問題が解決されたことが売上を牽引し、業績予想の修正を促したと、決算説明会で記者団に語った。
任天堂によると、上半期のSwitch本体の販売台数は1,250万台で、その内訳は家庭用としても携帯用としても使えるSwitchが840万台、携帯専用のSwitch Liteが420万台となっている。
ゲーム業界のコンサルタント会社カンタンゲームズの創設者、セルカン・トト氏は、「予想は依然として保守的だが、少なくとも任天堂は反応した」と述べ、任天堂が以前から予想の引き上げに消極的であったことを指摘した。
新型コロナウイルス対策に取り組むために世界中で課されたロックダウンや規制は、多くの人にとって娯楽の選択肢を減らしており、年末のショッピングシーズンにはゲームの需要が継続することを示唆している。
古川氏によると、Switchは10月に入っても好調な販売が続いているという。
ソニーとマイクロソフトは来週、次世代コンソールの販売を始め、Switchに新たな競争相手が加わる。
任天堂は、新型機の発売は中間期に当たるSwitchに直接の大きな影響を与えるとは見ていないと古川氏は述べている。
ソニーのゲーム部門責任者は先週、間もなく発売されるゲーム機「プレイステーション5」の発売前の需要が予想を上回っていると述べ、通期の業績予想を引き上げた。(1ドル=104.37円)
ロイター通信