Khaldon Azhari
東京:経済産業省資源エネルギー庁が木曜日(2020年12月31日)に発表したデータによると、昨年11月に日本は原油総輸入量の43.4%に相当する3,002.1万バレルをサウジアラビアから輸入した。
同月の日本の原油総輸入量は6,914万バレルで、そのうち93.2%となる6,440万バレルが、アラブ諸国のサウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、オマーン、バーレーン、アルジェリア、さらにはサウジアラビアとクウェート国境にある中立地帯からのものであった。
このことは、日本が経済活動のためのエネルギー生成において、アラブの石油に依存し続けていることを示している。また、アラブ諸国にとっての日本市場の安定と同様に、日本に対するエネルギー安全保障の提供におけるアラブ諸国の戦略的重要性を強調している。
日本では、2011年に大地震と大津波が発生し、福島原子力発電所が機能不全に陥って、史上最悪の原子力災害を引き起こして以来、ほとんどの原子炉が稼働していない。
経済産業省の予備データによると、原油は日本のエネルギー需要の約40%、天然ガスは約25%、石炭、熱エネルギー、原子力がさまざまな割合でその残りを賄っている。
昨年11月のアラブ首長国連邦からの石油輸入量は、全体の27.5%となる1,900.9万バレルで、カタールからの輸入量は718.1万バレルで、全体の10.4%であった。
資源エネルギー庁のデータによると、11月に日本はクウェートから626.3万バレル(全体の9.1%)を輸入し、バーレーンは99.7515万バレル(同1.4%)、オマーンは49.805万バレル(同0.7%)、中立地帯は32.322万バレル(同0.5%)を供給し、10.7232万バレル(同0.2%)はアルジェリアから輸入された。
テヘランに対する米国の制裁を受け、日本は11月にイランから原油を輸入しなかった。
11月にアラブ諸国以外から日本が輸入した石油の割合は、総輸入量の約6%であった。マレーシアは77.2943万バレル(全体の1.1%)、ロシアは319.8万バレル(同4.6%)、南米のエクアドルは64.2163万バレル(同0.9%)、パプアニューギニアは12.6459万バレル(同0.2%)を供給した。
新型コロナウイルスの蔓延により、特に大量の燃料を輸入する運輸および航空分野をはじめとする経済活動に悪影響が出たことで、今年の日本の石油輸入は減少している。2020年10月の石油輸入量は7,014.5万バレルで、2019年11月の輸入量8,826万バレルから大幅に減少しており、中東原油を含めて前年に比べて約1,811.5万バレル減となった。
上記の数値は、2020年11月に日本の港にある既存の製油所、備蓄倉庫、油槽所に到着した石油の量を表している。