
バグダッド:イラクのイフサン・アブドル・ジャバル石油相は木曜日、国営テレビのインタビューに応じ、サウジアラビアによる日量100万バレルの自主的な減産が市場の安定化に役立っていると述べ、第1四半期の原油価格は安定して推移し、1バレルあたり57ドル前後に達すると予想した。
同石油相は、イラクが以前の過剰生産の埋め合わせを延期することを可能にするために、OPECおよび協力国の石油生産者との「重要な協議」に入っていると述べた。
「OPEC加盟国と協力国はイラクの状況と財政危機に理解を示している」と同石油相は国営テレビのインタビューで語った。
アブドル・ジャバル石油相は、過剰生産の埋め合わせの延期を要請したからといって、イラクがOPECプラスの減産合意を守らないわけではなく、市場の安定性を維持するために減産を順守すると述べた。
イラクのクルディスタン地域が割り当てられた減産分を履行していないことが、OPECプラスの下で約束された減産の順守率が79%という低い水準に達した主な理由だと、イフサン・アブドル・ジャバル氏は述べた。
「我々はクルド地域との間で、クルド地域の生産量を20%、もしくは日量約8万バレル削減することで当初合意したが、彼らは約束を守らず、43万バレルの生産量を維持した」と同石油相は述べた。
OPECプラスは昨年、記録的な日量970万バレルの削減を行っており、徐々に減産を解除する計画の下、1月に日量50万バレルの追加生産を行った。ほとんどの石油生産国は2月に安定した生産状態を維持し、サウジアラビアは来月と3月に日量100万バレルの減産を行う。
火曜日のブレント原油は36セント上昇し、1バレル56.42ドルに落ち着いた。
ロイター通信