
ドバイ: 最大手の貸し手エミレーツNBDの株価高騰で勢いづいたドバイ市場が株価上昇をけん引するなか、水曜日の湾岸諸国株式市場はほとんどが上昇して終了。一方でサウジアラビア市場はトレンドに逆行あい株価下落で取引を終了。
ドバイではエミレーツNBDが4.4%の急騰、シャリーアに従い業務を行う貸し手ドバイ・イスラミック銀行が0.8%上昇し、主要株価指数は1.4%上昇した。
エミレーツNBDは、DirectRemitプラットフォームを通じた2020年の資金送金件数・金額がいずれも前年に比べて更に20%の増加を記録した。
またブルーチップのデベロッパー、エマール・プロパティーズの終値が1%上昇となるなど不動産株も上昇を牽引した。
アブダビでは、アルダー・プロパティーズが10月以降の取引時間内で最大となる8.1%の急騰を記録し、指数は0.3%上昇した。
水曜日、アブダビ行政評議会(Abu Dhabi Executive Council)は、首長国における資本プロジェクト開発のためのアブダビ政府、アルダー・プロパティーズ間の枠組みを承認した。
しかし通信会社Etisalatの株価が3.2%下落したこともあり、指数の上昇は限定的なものになった。
カタールでは大企業インダストリーズ・カタールの3.3%急騰が牽引し、主要指数は0.3%上昇した。
その他としては、サウジアラビアでサウジ・テレコムが1.4%下落、アル・ラジ銀行が0.3%下落し、ベンチマークとなる指数は0.3%下落した。
湾岸諸国以外では、エジプトのブルーチップ企業で構成される指数が、1.1%上昇のコマーシャル・インターナショナル・バンクを含めた構成企業のほとんどが上昇したことで、0.9%上昇した。
ロイター