
フランク・ケイン
ドバイ:24の多国籍企業が、サウジアラビアの首都リヤドに地域本部を設立することを決定したことは、経済、金融、投資のハブとしてのリヤドの魅力が高まっていることを強調している。
未来投資戦略(FII)会議の2日目に、ペプシコ、シュランバーゼー、ベクテル、ボストン・サイエンティフィックなどの大企業が計画を発表した。 カナダのファストフード・チェーンであるティム・ホートンズもリヤドに進出する予定であり、これはリヤドの消費の中心地としての魅力が高まっていることを示している。
このニュースは、モハメド・ビン・サルマン皇太子が、2030年までにリヤドの人口規模を2倍に拡大し、リヤドを世界の経済都市トップ10の一つとするために、リヤドの成長を加速させる意欲的な計画を発表した後に報道された。
リヤド市王立委員会のファハド・アル・ラシード委員長は、FIIに対しこのように述べた。「グローバル企業がサウジアラビアで事業を展開しやすくすることが重要な焦点です。アブドラ国王金融経済特区の創設は、多国籍企業がリヤドに進出するための扉を開くことになります。リヤドに進出した企業は、先手を打った者としての優位性を最大限に発揮し、彼らにとっての最大の地域市場の中心において、完全なる主導権を握ることができます。」
アル・ラシード委員長はまた、広大な緑地、スポーツやレジャー施設、芸術や文化活動など、リヤドの都市をより住みやすい場所にするための計画について強調した。
「これらの施設を提供されれば、企業はここに集まるでしょう」とアル・ラシード委員長はアラブニュースに語った。
ハリード・アル・ファーレフ投資大臣は、経済特区の設立とガバナンス、労働法、教育法などに関する多くの重要な改革が、今年前半に承認されるだろうと述べた。
この経済特区で事業展開する企業は、10年間、様々な免税やインセンティブ、労働法における改善、関連する労働法における免除、さらに迅速かつ簡単に商業許可を受けることができるようになる。
「政府は我々に可能性やビジョンを与え、私たちにとてもやる気を起こさせてくれます。しかし、これらのプロジェクトは主に民間企業により達成され、収益性の高いものになっていくでしょう」と加えた。
また、アル・ラシード委員長は、リヤドとその周辺におけるプロジェクトに対し政府はすでに約2200億ドルを投資しているものの、残りの必要な投資のほとんどは民間企業によるものであると述べた。
「政府は民間企業とパートナーとして協力しています。政府が民間企業を締め出すことはありません」と述べた。
またアル・ラシード委員長は、リヤドの都市拡張に関する詳細な計画は、今年第2四半期までに完成するだろう、と加えた。
アル・ラシード委員長は、リヤドの大変意欲的な都市拡張計画は、中東のグローバルビジネスのハブとして機能する他都市を含む、地域全体に利益をもたらすだろうと述べた。「都市は他都市と連携することで最大の効果を発揮します。リヤドが強くなることにより、連携する他都市もより良い方向に向かうのです。これは地域だけではなく、世界に対するアピールとなります」と語った。
財界トップはリヤドの魅力についてこのように述べた。石油サービス大手シュランバーゼーの最高経営責任者オリビエ・ル・プッシュ氏は、「リヤドは世界有数の経済都市となるために、急速に変化を遂げています。本日我々が調印する基本合意書は、サウジアラビアに対する当社のビジョンと一致するものです。我々の業界と世界にとって素晴らしい未来を楽しみにしています。」
Tim Hortons Middle Eastのディレクターであるニーラジ・テッチャンダーニ氏は、次のように述べた。「当社は、サウジアラビアとより広域な中東地域における成長に対する意欲的な計画と大きな理想を持っています。」