
ワシントン時事:米国務省のプライス報道官は9日、声明を出し、ブリンケン国務長官が安倍晋三元首相の死去を受け、哀悼の意を表するため急きょ日本を訪問すると発表した。ブリンケン氏は滞在先のバンコクを10日夜に出発。日本到着は11日になるとみられる。
プライス氏によれば、ブリンケン氏は日本政府高官との会談も予定している。プライス氏は声明で「日米同盟はインド太平洋の平和と安定の礎石であり、かつてなく強固だ」と重ねて強調した。
ブリンケン氏はインドネシア・バリ島で開かれた20カ国・地域(G20)外相会合に出席後、タイを訪問。10日にタイから帰国の途に就くはずだったが、安倍氏の訃報を受け予定を変更した。
安倍氏銃撃事件は米政府にも衝撃を与えている。バイデン大統領は事件後に岸田文雄首相と電話会談し、「日米関係の深化に大きな足跡を残した」と安倍氏の功績をたたえた。バイデン氏には、国務長官を早期に派遣することで、同盟重視の姿勢を印象付ける狙いがあるとみられる。
時事通信