
日本最大の航空会社ANAホールディングスの第3四半期決算は、814億円(7億7,910万ドル)の営業損失(前年同期は407億円の営業利益)に振れた。新たに課せられたコロナウィルス関連の旅行制限が、飛行機利用の需要を落ち込ませた。
12月31日までの3ヶ月間の業績は、リフィニティブが調査した3人のアナリストの平均予想値838億円の損失よりもややましだった。
ANAは通年の業績予想を、記録的な5,050億円の営業損失に据え置いた。これに対し、10人のアナリストによる予想の平均値は4,720億円であることが、リフィニティブのデータで示されている。
第3四半期を「今年前半の業績と比較すれば、当社の回復がすでに進行中であることを示す明確な兆しが見て取れる」と、福沢一郎最高財務責任者は金曜の声明で述べた。
しかしANAによれば、国内の航空便利用は12月に減少し始めたという。日本で起こった新たなCOVID-19感染の波がそれまでの景気回復を弱体化させ、政府が補助金付きの旅行キャンペーンを終了させることになったためだ。
それにもかかわらずANAは、来年度は国内線が主な収入源になるだろうと述べた。
この航空会社の国際線は今でもパンデミック前の乗客のほんの一部だけで運行している一方で、その国際貨物便の収益は旺盛な需要のため今年度9ヶ月目までで30%増加している。(1ドル=104.4800円)
ロイター