Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

写真が語る変化する北朝鮮

(ANJ)
(ANJ)
(ANJ)
(ANJ)
Short Url:
24 Jun 2023 06:06:44 GMT9
24 Jun 2023 06:06:44 GMT9

アラブニュースジャパン

東京:朝鮮民主主義人民共和国の人々の生活を数年に渡って紹介する展示会が、東京、大久保にある高麗博物館で開催されている。 
 
写真家、伊藤孝司氏の写真は、国際社会による経済制裁にも関わらず近代化を目指す北朝鮮の変化を証明している。 
 
あるポスターは、2019年に撮影された平壌の地下鉄内での日常風景を写したもの。幼児を抱いた女性が写真家に向かってポーズをとり、背景ではビジネスマンがスマートフォンをタップしている。日本でもありそうな光景だ。
 
伊藤氏によると、北朝鮮では数十万台のスマートフォンが生産されているという。スマートフォンは都市だけでなく地方でも使用されており、本展示会では世界中の多くの都市で見られるのと同じように、電動自転車に乗った都市生活者のスナップショット多く見られる。
 
伊藤氏は軍事記念パレードにも出席し、2017年にはミサイル母艦を見たが、北朝鮮の指導者金正恩氏と米国のドナルド・トランプ大統領が接近していた2018年には何もなかった。 
 
しかし、平壌の公園で北朝鮮の若者が米兵の像が描かれた木製のかかしを叩いていることからも分かるように、米軍に対する恨みは依然として非常に強い。伊藤氏によると、これは国を荒廃させ、ほぼすべての家庭に影響を与えた朝鮮戦争中の米国の爆撃に対してのこと。 
 
1992 年以来、写真家の伊藤氏は、価値判断や偏見を避け、国の進化を画像で記録することに人生の一部を捧げてきた。彼は、アジア諸国の韓国人被爆者と慰安婦の物語を写真で伝えてきており、それが彼の写真に説得力を与えている。

歴史の傷によって傷つき、爆撃、戦争、植民地化のドラマを通して築き上げられたアイデンティティを持つこの国がよく表現されたこの写真展は東京の高麗博物館で7月2 日まで開催されている。

 

特に人気
オススメ

return to top