
ソフトバンクは4日、2021年3月期の連結純利益が前期比3.6%増の4900億円になる見通しだと発表した。従来予想の4850億円を上方修正し、過去最高益を更新する。新型コロナウイルス感染拡大に伴い在宅勤務や外出自粛が広がり、法人向けのテレワーク関連事業が好調となったほか、グループ傘下のヤフーがインターネット通信販売などで収益を伸ばした。
売上高は4.9%増の5兆1000億円、本業のもうけを示す営業利益は6.4%増の9700億円を見込み、いずれも従来予想を引き上げた。
宮内謙ソフトバンク社長(左)と握手する次期社長の宮川潤一副社長=4日、東京都港区
宮内謙ソフトバンク社長(左)と握手する次期社長の宮川潤一副社長=4日、東京都港区
記者会見した宮内謙社長は、割安な携帯電話の新料金プランを3月中旬ごろに始められると表明。値下げが22年3月期の個人向け通信事業での減益要因になるとの見方を示した。同席した次期社長の宮川潤一副社長は「法人やその他の事業で、何としてでも稼いで増益にしたい」と述べた。
20年4~12月期連結決算は増収を確保。純利益は金融資産の評価減などで微減となった。
JIJI Press