
月曜の日本株は急上昇し、日経・TOPIXともに30年ぶりの高値を更新した。好調な企業業績を背景に、パンデミックからの景気回復に向けた投資家の信頼感が高まった。
日経平均株価は2.09%上昇し、グリニッジ標準時の2:10までに29,380.12と1990年8月以来の高値を更新したが、より幅広く網羅するTOPIXは1.75%上昇して1,923.96と1991年6月以来の高値を記録した。
クレディ・スイス・プライベート・バンキングの松本聡一郎チーフ・インベストメント・オフィサー・ジャパンは、「ワクチンの導入や新型コロナウイルス感染症の感染者数の減少により、経済の正常化への期待が高まっている」と述べた。
「このような環境の中、企業業績が予想を上回っていることもセンチメントを押し上げている。多くの米国企業が明るい業績を報告しており、日本企業、特に外需に敏感な企業がそれに追随している」と同氏は述べた。
金曜日のS&P 500とナスダック指数は、収益の楽観的な見方とワクチン導入の進展に後押しされて、11月初旬以来の週次上昇率を記録した。一方、民主党はジョー・バイデン大統領の1.9兆ドルにのぼる新型コロナウイルス感染症の救済パッケージの承認への道を切り開いた。
国内では鉄鋼メーカーが日経平均の上昇を牽引し、神戸製鋼は通期見通しを引き上げて13.94%の上昇、新日鉄は年間純損失見通しを縮小して9.1%の上昇となった。JFEホールディングスは6.57%上昇した。
トヨタ自動車は火曜日の決算報告を前に1.67%上昇した。自動車部品の関連会社であるデンソーは1.56%増、アイシン精機は2.89%増となった。両社は業績予想を先週引き上げていた。
鉄道株は小田急電鉄が4.57%、京王が4.61%、東日本旅客鉄道が4.09%と続伸。Topix上位30社の中で最も上昇した銘柄は、月曜日に決算発表を控えて5.81%上昇したソフトバンクグループだった。次に、ダイキン工業が4.96%上昇した。
Topix30銘柄の中でアンダーパフォームとなったのは、1.81%下落したソニー、0.86%下落した第一三共であった。.
ロイター