
ロンドン:原油価格は月曜日、ワクチン供給開始による需要回復が約束され、産油国が供給を抑制し続けていることから、約13ヶ月ぶりの高値にまで急上昇した。
ブレント原油は、昨年1月22日以来の高値となる、取り引き時間中最高値の1バレル63.76ドルを記録した後、93セント、1.5%高い63.36ドルとなった。
米国のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は、昨年1月8日以来の高値となる60.95ドルを付けた後、86セント、1.5%、上昇して60.33ドルとなった。
原油価格は先週、約5%上昇した。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成されるOPEC+による減産が主な原因で生じた供給の逼迫を受けて、価格はここ数週間で反発してきた。
ロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相は、世界の石油市場は回復基調にあり、今年の石油価格は平均で1バレル45-60ドルになる可能性があると述べた。
「この数ヶ月間、価格変動幅は低く推移してきました。これは市場のつり合いが取れていることを意味し、今日我々が目にしている価格は市況に沿っているということです」と、ノバク副首相が述べたと伝えられている。
一方、アメリカのジョー・バイデン大統領は、自身の任期で最初となる主要な立法成果を挙げようとしており、金曜日には国内の超党派の関係者グループに対し1.9兆ドルのコロナウイルス救済計画への支援を求めた。
「市場が待ちわびている1.9兆ドルのパッケージは通過していません。最新の米国の雇用統計が労働市場の厳しさを示唆する中、救済パッケージは、一部の人にとっては、すぐにでも実現してほしいものです」とロンドンの証券会社PVMオイルアソシエイツの石油アナリスト、タマス・ヴァルガは述べた。「刺激策は何らかの形で承認される可能性が高いでしょう」と、同氏は付け加えた。
供給をさらに逼迫させる可能性のある動きとして、ノルウェー最大の石油積荷ターミナルでは今週、労働者がストライキを行う可能性がある。ストライキはノルウェーの原油生産量の3分の1を占める油田での生産を中断させる可能性がある。
ロイター通信